4月号
目次/2022年4月号/みんなの図書館
APRIL
2022
No.540
特集:レファレンスサービス
特集にあたって 関西編集部 3
レファレンスマンガ『夜明けの図書館』に伴走した10年のこと 吉田倫子 4
コロナ禍でのレファレンス有志研修会運営─「なごやレファレンス探検隊」の実践より 藤本昌一 14
レファレンス協同データベース事業の20年 戸鹿野陽子 24
佐賀県のレファレンス研究会について 中島崇子 31
レファレンスの記録─児童サービスにおいて 苗村昌世 52
指宿(ルビ=いぶすき)図書館でのレファレンスサービスについて 下吹越かおる 58
連載:
こんな図書館はいやだ─14 やっぱり、こんな図書館はいやだ 山重壮一 69
男木島図書館便り─47 額賀(福井)順子 74
図問研のページ:
岡本真氏講演会「saveMLAKの10年─東日本大震災からCOVID-19まで」報告 栁澤健太郎/村田祐菜 77
今月贈っていただいた資料 79
2月号訂正 80
編集後記 80
column: 図書館九条の会:
日本国憲法の「前文」が好きです 大塚敏高 76
Crossword Puzzle; 451 68
特集にあたって
関西編集部
天谷真彦/江崎邦彦/小田原典子/柴田英明/島崎晶子/津越悦郎/苗村昌世
昨年、『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』という本がテレビや新聞で話題になりました。福井県立図書館の司書の方々が、利用者が覚え違いしていたタイトルから本当のタイトルを導き提供した事例を紹介した本です。
覚え違いタイトルをメモに書き残していたこと。さらに覚え違いタイトルをリスト化し、その一部を図書館のホームページに公開されていた事実に驚きました。
レファレンスの回答集を作成している図書館は数多くあります。しかし、本のタイトルの覚え違いまでリストにしウエブで公開している図書館はあまりないと思います。
「覚え違いもレファレンス記録に残しておかないと」と感心した図書館職員も多かったのではないでしょうか。利用者の資料を探す時間を短縮してもらうこともレファレンスサービスのひとつです。
2021(令和3)年2月に『夜明けの図書館』(埜納タオ/著 双葉社)第7巻(最終巻)が出版されました。レファレンスサービスから話が展開されているマンガです。
利用者が調べていることや探しているもののお手伝いをして利用者に時間を提供する。インターネットの時代だからこそ、そうしたレファレンスサービスは「図書館員(司書)の腕の見せどころ」ではないでしょうか。
『みんなの図書館』2022(令和4)年4月号では、今一度レファレンスサービスについて考えてみようということになり、特集テーマを「レファレンスサービス」にしました。
みんなの図書館編集部:明石浩/今井つかさ/片野裕嗣/川越峰子/小廣早苗/西河内靖泰/微笑正凡/藤巻幸子/二橋雅子/松本芳樹
図書館問題研究会
http://tomonken.org
メール tmk55@tomonken.sakura.ne.jp