5月号

特集:議会図書室入門Part2
特集にあたって 編集部 3
議会シンクタンクと議会図書室 牧瀬稔 4
県議会図書室の日常業務と風景 奥山智靖 12
「町議会図書室」訪問記:広島県の4町の議会図書室を巡る 石井保志 18
議会図書室の図書館サービスと著作権との関係 南亮一 30

一般:
市民にとって図書館とは何だろうか─6・完 ───豊田市立図書館の今と、これからを考える(町田市立図書館との比較) 才津原哲弘 41

連載:
図書館の生態系─22 ダイバーシティ教育に背馳する分離すれども平等な?この国の特別支援学校、特別支援学級───国連障害者権利委員会は、この国にインクルーシブ教育を勧告したが 山本順一 50

ほん・本・Book:
『司書名鑑』 松原伸直 76
『図書館ウォーカー』 前崎徳生 77

図問研のページ:
2022年度第2回全国委員会の記録 79
会員異動 80
4月号訂正〔テキストデータ版4月号は修正済につき省略いたします〕
今月贈っていただいた資料 80
編集後記 80

お知らせ:
第69回図書館問題研究会全国大会のお知らせ 49

column: 図書館九条の会:
日本国憲法第九十七条のこと 大塚敏高 78

Crossword Puzzle; 464 40

みんなの図書館編集部:明石浩/今井つかさ/片野裕嗣/川越峰子/小廣早苗/西河内靖泰/微笑正凡/藤巻幸子/二橋雅子/松本芳樹

特集にあたって 編集部
文責:石井保志 議会図書室棚プロジェクト代表
都道府県と区市町村のすべてには議会があり、事務局が置かれています。各自治体の議員定数や地域の事情は様々ですが、共通しているのは、都道府県や政令市、特別区に比べ、市町村の議会事務局の職員数と予算は圧倒的に少ないことです。もちろん、議会事務局が大切なことは自治体もわかっていますが、小規模な自治体ではそもそも役場の職員が多くなく、余裕のないところがほとんどなのが現状です。このように自治体の規模により、議会事務局の職員数が少ないこと、ましてや議会図書室まで手をまわせないのは、当然のことと言えるでしょう。
さて、本特集のラインナップは、議会シンクタンク構想と議会図書室、県議会図書室の日常業務の紹介、町議会図書室の訪問記、議会図書室と著作権の4本です。牧瀬稔氏には、議会が情報不足によって市長部局の追認機関となることがないように、自治体のシンクタンクと同様に、議会のシンクタンク構想とその一環としての議会図書室についてご寄稿いただきました。奥山智靖氏には、県議会図書室の日常業務について報告いただいています。一方、筆者の石井は、広島県の四つの町の議会事務局を訪問し、町議会図書室の「ありのまま」の現状についてお教えいただきましたことをもとに報告しています。そして、議会図書室と著作権について、南亮一氏に掘り下げていただきました。議会事務局と調査に焦点をあて多面的な議会図書室の原稿が集まりました。
執筆者の皆様にはご多忙の中、ご寄稿いただきましたことに感謝申し上げます。
本特集によって、議会図書室の現状を知っていただくことで、今後の議会図書室の整備にあたってのヒントを共に考えていければ幸いです。

Posted by tmk