9月号
目次/2020年9月号/みんなの図書館
SEPTEMBER
2020
No.521
特集:北海道の図書館
〔01〕特集にあたって 編集責任:鈴木浩一/協力:加藤重男 3
〔02〕北海道の図書館のいまと様々な取り組み、そしてこれから 鈴木浩一 5
──北海道の図書館のチャレンジ
〔03〕つながる・ひろがる・滝川市立図書館 深村清美 11
〔04〕札幌市図書・情報館:ビジネス・情報提供による新しい図書館活動─魅せる本棚づくりが変えた?利用者の意識 淺野隆夫 16
〔05〕子ども達の今と未来のために 花一会〔ルビ=はないちえ〕図書館の児童サービス 若林由美子 23
〔06〕地域とつながる図書館を目指して─幕別町図書館の取組 民安園美 27
〔07〕夕張再生の象徴として 「りすた図書館」 加藤重男 30
〔08〕氷室冴子でまちが繋がる 岩見沢市立図書館 鈴木浩一/加藤重男 33
〔09〕暮らしに役立つ図書館 連携を中心に 鈴木浩一 35
──さまざまな連携と活動
〔10〕北海道ブックシェアリングの活動について 荒井宏明 37
〔11〕図書館・出版社・書店を繋ぎたい みんみん舎の活動について 加藤重男 42
〔12〕「オール北海道」の旗のもと! 第1回北海道図書館研究会 加藤重男 45
〔13〕猫パネル展から見えてきた北海道の図書館連携 加藤重男 50
───
〔14〕北海道における新型コロナウイルスレポート─2020年6月9日現在 鈴木浩一/加藤重男 57
一般:
トランプ政権下の米国図書館協会(ALA)アドボカシー活動 豊田恭子 61
連載:
図書館の生態系─5 「ユネスコ公共図書館宣言」についての照会に触発されて 山本順一 78
図問研のページ:
会員異動 88
8月号訂正 88
今月贈っていただいた資料 88
編集後記 88
column: 図書館九条の会:
山宣のこと 千田幹雄 77
column: 図問研の60年:
図問研結成の頃 西村一夫 87
Crossword Puzzle; 432 60
特集にあたって
編集責任 市立小樽図書館
鈴木浩一
協力 北海道図書館研究会/みんみん舎
加藤重男
はじめに
今回の北海道特集は、2~5月にかけて原稿を依頼し執筆していただいたものです。
北海道は、2月28日の北海道知事による緊急事態宣言により、道内のほとんどの図書館が、サービスの利用制限や休館等の対応に追われました。新型コロナウイルス感染拡大防止という、かつてない状況のなかで、「こんなときにこそ図書館が」という思いと市民の安全を守るというなかで、様々な試みも行われました。その渦中、執筆者の方から現状を踏まえ、これからの図書館運営の在り方を模索しているなかで、どう書いたらいいのか、という声もありました。そして国が示した新しい生活様式を受けて6月に「新北海道スタイル」が示されました。
今回、紹介している図書館は、いずれも市民に寄り添い、新しい図書館を考え実行しているところばかりです。この特集の執筆の時点より、すでに新しい図書館の在り方について、チャレンジしていることを最後に報告します。
特集プロローグキーワードは地域と図書館
北海道の図書館を考えるとき昨年開催されたある研修会が思い浮かびます。6月7日、北海道で初めて開催された図書館総合展の翌日、北海道の図書館関係者有志で立ち上げた「北海道図書館研究会」が、道内外に声を掛け開催された研修会です。公立図書館・学校図書館・書店・出版社・大学・社会教育関係者等が参加し、従来の図書館研修にない幅広い交流の研修となりました。
いま、北海道の図書館、そして目指すものを考えるとき、図書館だけでは語れません。「貸出しをどう伸ばすか」ではない、地域の課題を考え、市民に、まちの暮らしに、図書館がどれだけ関われるかがスタートラインであると思います。もちろん、貸出しは大事ですが。北海道では、図書館だけでなく、学校支援や書店・出版社・図書館等との連携を提案する団体等従来にない新しい活動が生まれています。
今回の北海道特集は、北海道の暮らしや未来に不可欠な読書活動を中心とした様々な新しい取り組みの実践を報告したいと思います。
《地図 北海道特集関係市町村地図(振興局別)》
みんなの図書館編集部:明石浩/今井つかさ/片野裕嗣/川越峰子/小廣早苗/西河内靖泰/微笑正凡/藤巻幸子/二橋雅子/松本芳樹
図書館問題研究会
http://tomonken.sakura.ne.jp/tomonken/
メール tmk55@tomonken.sakura.ne.jp