図書館問題研究会とは
1.図書館問題研究会とは
図書館問題研究会(略称:図問研)は、住民の学習権と知る自由を保障する図書館の発展を目指して活動する図書館員、住民、研究者など図書館に関心を持つ人たちによる個人加盟の団体です。
図問研は日常の図書館活動を踏まえて、図書館の機能は住民の学習権を保障することにあるという理論的な提起を行い、それを実現するためのプログラム としての政策作りを進めています。
公共図書館を発展させるための現在の課題として、町村での図書館作り、司書職制度の実現、図書館組織網の確立などがあげられます。また、緊急の課題としていわゆる「行政改革」下における図書館の委託・指定管理者導入問題や図書館の自由の問題が重要になっています。さらに、コンピュータ・インターネットの活用や図書館利用に障害を持つ人々へのサービス、子どものためのサービス、多文化サービスなど、資料提供を核としたさまざまな図書館サービスを発展させていかなければなりません。図問研は会員一人一人の実践を交流し、理論化し、次の実践へのつなげていくことによってこれらの課題に取り組んでいます。
2.会員は
会員は北海道から沖縄まで、公共図書館員が主ですが、図書館に関心のある一般の市民、学校図書館・大学図 書館・専門図書館の図書館員、大学の教員や社会教育関係者など約650名の人たちが参加しています。
3.どんな活動を
(1)日常の活動は会員が勤めている図書館、あるいは住んでいるところの図書館を良くしていくために、県単位で支部を結成し、支部ごとに学習・調査活動を進めています。現在26支部があります。
(2)会員の経験や実践活動の記録、図書館界の状況を交流する場として、月刊の機関誌『みんなの図書館』を発行しています。
(3)会員の理論研究や実践を発表し、共同調査・研究の促進をはかるため、研究集会を開催し、『図書館評論』(年刊)を発行しています。
(4)共同調査・研究の成果を検討し、日本の公共図書館の現状を分析し、当面 する課題を明らかにし、1年間の活動方針を決定するため、「全国大会」を開催します。
4.図問研の支部活動
図問研の会員は入会と同時に、県単位 で支部に所属し、学習・調査活動に参加します。
多くの支部では支部報を発行し、例会・学習会を定期的に行い年に一度は総会を開催しています。近隣の支部が合同でブロック集会を開催している地域もあります。