2025年度の取り組み
2025年度、図書館問題研究会は以下の項目を重点にして活動します。
1 『みんなの図書館』『会報』『図書館評論』のデジタル化を進めよう。
2 国・自治体や社会の動きに注視して、図書館の発展につながるよう迅速に取り組もう。
(1)自治体が司書職として正規職員を任用し、図書館に配置するように働きかけよう。そして専門性の継承ができるようにしよう。
(2)会計年度任用職員、委託・指定管理職員等の待遇と継続雇用の改善に向けて行動しよう。
(3)業務委託、指定管理者制度等の民営化の問題点を整理し、導入を阻止し、導入された図書館を直営に戻そう。
(4)住民の知る権利を保障するために、蔵書の多様性を確保し、資料費の充実に努め、出版関連業界と協力して、市民への資料の提供に徹底的に取り組もう。
(5)図書館の所管を教育委員会から首長部局に移管することを阻止しよう。
3 図書館づくり支援委員会での学習活動を進め目指すべき図書館づくりに向けて討議を進めよう。
4 都道府県立図書館の役割や機能について住民とともに学び、考え、あるべき都道府県立図書館について都道府県へ要望しよう。
5 職員と住民がともに向き合い、地域の図書館を考えていこう。
6 図書館の自由に関する問題や事例を収集し共有しよう。知る自由、表現の自由を守るための視点を広く持とう。
長年続く課題である部落差別事象と図書館の自由をめぐる複雑な局面について、性急な是非二元論でなく幅の広い視点を獲得しつつ、真摯に把握し継続して取り組もう。
7 図書館の危機管理の事例を収集、蓄積し共有しよう。トラブルを最小限に抑える方法をみんなで考えて、できることから始めよう。
8 図書館利用に障害のある人へのサービスに力をそそごう。
(1)多様なニーズにあわせたサービスをしていこう。
(2)あらゆる人とのコミュニケーションを深め、施設、資料、人的サービスを充実させよう。
9 子どもが安心して楽しく利用できる図書館づくりに司書の専門性をもって取り組もう。子どもや子育て世代が図書館について語り合える場をつくっていこう。
10 図書館の評価について具体的に取り組もう。
11 会員を増やし、図問研の活動を活発にしよう。図問研メーリングリスト、『みんなの図書館』を読む会、学習会、情報交換会などを通して、開かれた議論をしよう。