韓国議政府市の公共図書館~子ども英語図書館を中心に~

韓国議政府市の公共図書館~子ども英語図書館を中心に~    神奈川支部・関東学院大学 千 錫烈

発表概要

2023年10月から2024年3月までの半年間サバティカル(在外研究)で韓国に滞在した。韓国の様々な図書館を訪問したが、総じて「子ども図書館」が充実している印象を受けた。日本よりも少子化が進んでいるにも関わらず単独館も多く、また教育熱心なお国柄もあり特に英語の絵本も充実している。

今回は訪問した韓国の図書館の中で、首都ソウルの近郊に位置する議政府(ウィジョンプ)市の公共図書館を取り上げる。

議政府市は「読書の街・議政府市」をキャッチコピーとして図書館政策を積極的に推進している自治体である。市内には「情報図書館」・「科学図書館」・「美術図書館」・「音楽図書館」・「子ども英語図書館」・「カジャウル図書館」の6つの公立公共図書館が設置され、それぞれの名称が示すように特徴的なコレクション構成持つ図書館が運営されている。

今回は2022年に旧来の子ども図書館を改装して開館した子ども英語図書館を中心に、そのコンセプトや特徴的な蔵書構成・サービスを概観し、「読書の街」としての政策推進の取り組みについて考察する。

Posted by tmk