図書館づくり支援委員会からのお知らせ       2023.10.31

大会決議を経て、7/10に図書館づくり支援委員会が発足しました。現在、1~2年後の稼働に向けて、意見交換や情報収集、学習会等の作業を進めています。

・メンバーは、現在全国委員をベースに組織しています。趣旨にご賛同いただける方の委員会へのご参加を呼びかけます。また、活動へのご協力もよろしくお願いいたします。

※『みんなの図書館』2023.11に、設立の趣意書を掲載していますのでご覧ください(文末にも掲載)。委員会へのご質問、ご参加の申込、情報提供など、下記メールアドレスまでお願いします。

maerokkasyo@yahoo.co.jp  事務局・前﨑まで

・図問研会員間のネットワークを拡充し、双方向の関係をつくってゆくため、各支部と支援委員会とのZOOM交流等を定期的に行いたいと考えています。

支部活動を休止されている都道府県のみなさんとも、有志の集まりで交流ができればと考えています。お気軽にご連絡ください。

・支援委員会メンバーで、定期的に例会、学習会を行っています。全会員向けの公開のZOOM学習会等も随時開催予定です。図問研HPや図問研MLでお知らせをしますので、ぜひご参加ください。

 

「図書館づくり支援委員会」を設立します        常任委員会  

〇よびかけ

日本の社会の縮小が進むなか、住民の暮らしを支える公共図書館の立ち位置の流動化や図書館運営方式の転換(直営→委託、指定管理)の流れが加速している。このような状況のなかで、公共図書館を真の意味で自治体住民を支える有効な社会装置として継続的に機能させ、その数を回復してゆくためには図書館関係団体のなかに、これまでの図書館づくりの経験やノウハウを踏まえながら、次代を見据えた図書館づくりを支援できる組織(委員会)をつくり、運用を開始することが求められる。 会員の持つ貴重な経験や情報を集約しながら、段階的に委員会の充実を図ってゆく。会員の積極的な参加を求めたい。

〇新委員会で何をするのか

1.全国の自治体状況、図書館状況の情報収集、整理、共有のしくみづくり

新たな図書館基本計画の策定や新館建設計画のある自治体情報の収集

②指定管理になっていった「きっかけ」「経緯」「自治体状況」「図書館と住民との関係」

など、自治体ごとの情報を収集することで、指定管理に至った道筋を検証し、今後に向けての対策を探ってゆく

2.めざすべき公共図書館像(いくつかの成功パターン)の調査、共通認識づくり、発信

3.図書館運営の改善および図書館新設を志向する自治体、住民への支援

①図書館基本計画の策定や図書館新設計画づくりへの支援

②図書館協議会委員等、各種審議委員の推薦、派遣に関わる支援

※ZOOM機能、専用メーリングリスト等を使った、距離に縛られない委員会活動を想定している

支部や会員の委員会活動へのサポートをお願いしたい

 

〇前提として踏まえておきたいこと

1.めざすべき公共図書館像の調査、確立、共有が、より必要になっていること

2.図書館は自治体住民の「暮らし全般」を資料・情報提供で応援・支援する公共施設であること

3.図書館は地域住民の自律的な成長を支えるアクティブ・ラーニングの場、情報リテラシーを追求する場であること

4.図書館運営は、直営、正規専門職制を基本とする職員体制を前提とすること

5.図書館運営方式の選択は、基本的に当該自治体の「図書館」「行政」「議会」「地域住民」の関係性の問題であること

6.図書館施設の多機能化、複合化に対応するための視野の広い職員育成や関連分野との関係づくりが求められていること

※これまでにも、図問研には図書館運営や計画に関わる支援を求める会員や住民からの問い合わせがあったが、組織的に対応する窓口や体制が整えられていたわけではなかった。支部、会員の持つ情報や経験を背景に、充実した支援ができる体制を作ってゆく。委員会のフル稼働には、多くの会員の参加と1~2年の準備期間が必要だと考えている。

Posted by tmk