5月号

目次/   2025年5月号/みんなの図書館問題研究会
MAY 2025 NO. 577

特集:乳幼児サーヒス

特集にあたって 編集部 3

特集:
ひとりひとりの赤ちゃんを大切に 実践から学ぶ乳幼児サービスを  大宮祐子 4
それぞれのものがたり世界に「立ちあう」ということ 村中李衣 9
虹を見たら 誰かに伝えたくなる 草津市の乳幼児サービスの今とこれから 二井治美 13
たまご・ひよこグループのおはなし会 田村康代 2
海外での乳幼児サービス 井上靖代 22

一般:
臨床図書館学誕生2 宍道勉 29
第1章図書館の再考  第2章臨床図書館学のきっかけ
図書館職員の労働は今後どうなって行くのだろうか?  海外大手スーパーのセルフレジのニュース、飲食業界、鉄道業界の動きから考えてみた  松本芳樹 34
ある公民館文庫の半世紀山口子ども文庫(所沢市)について 微笑正凡39

 

連載:
図書館の生態系33 :国際的な地盤沈下が著しいこの国の威信の発揚と GDP改善の国際競争力向上の切り札として、日本の実現可能性の低い教育改革は取り組まれるべきものなのか? 図書館とライブラリアンは、現代の若者たちの科学リテラシーと彼らが学問の自由を謳歌するために存在している  山本順一 45

ほん・本・Book:
『絵で見る日本の図書館の歴史』中島尚子66

column: 図書館九条の会:
2024年の平和祈念公開読書会 小池信彦 67

Crossword Puzzle; 488 28

・図問研のペーシ
図書館問題研究会第48回東北集会in青森報告 渡辺歩/本間維/妻神昭子68
2025年3・4月号訂正65
会員異動/今月贈っていただいた資料/編集後記 72

みんなの図書館編集部:明石浩/今井つかさ/片野裕嗣/川越峰子/高野淳/ 西河内靖泰/微笑正凡/藤巻幸子/二橋雅子/松本芳樹/村岡和彦

 

特集にあたって 編集部 文責 川越峰子

子どもへのサービスは、かつては図書館の重点課題であった。重点であることは今も変わらないが対象となる子どものあり方は時代とともに変化してきている。昔は放課後や土日には図書館は子どもでにぎわっていたものである。しかし図書館に子どもが来なくなったと言われるようになり、その理由が様々あげつらわれたけれど、塾や稽古事で子どもが多忙になったということが大きく、それは今も変わっていない。図書館に来るのは、就学前の幼い子どもが親などの保護者に連れられてというスタイルになった。お話会もお膝にだっこだのわらべうただのと小さい子ども(乳幼児)たちと保護者を対象にするようになり、一方で行政との連携なども相まって検診時を利用するブックスタートなどが行われるようになった。今や塾や稽古事は赤ちゃん教室などもっと幼い子どもたちにも広がり、図書館に来るのは乳児という話も聞く。社会の変化に否応なく振り回されるのは子どもである。子ども食堂などの活動や体験格差の問題など貧しくなった生活が子どもにも押し寄せている。図書館は子どもの変化を注意深く見て対応しているだろうか。

まずは、図書館は乳幼児にどのように向き合っているのか、今号の特集である。

 

Posted by tmk