2025年12月号

みんなの図書館 2025年12月号 図書館問題研究会
DECEMBER 2025 No.584
特集:地域を学ぶ@図書館
特集にあたって 関西編集部 03
ウィキペディアタウン in 丹波篠山 ~篠山の怪談七不思議~ 西澤健太郎 04
市民とともにあゆむ図書館 ――高砂市立図書館名誉館長事業―― 四方亮輔 08
大阪の深掘りはクセになる ――街なかの「学びの場」ナカノシマ大学16年史 中島 淳 20
「生駒関連新聞記事集 つながる生駒」について 伊藤春風 34
つながりが生む図書館のひろがり ――「そこら」から「いきいき」へ。 東近江市立図書館の市民の図書館づくり 橋本祐子 40
図書館問題研究会と私 山本直樹 49
連載:
こんな図書館はいやだ 36 行き場所がなく、図書館にずっといる老人は不幸なのか? 山重壮一 53
男木島図書館便り 69 額賀(福井)順子 58
情報と人間の交差点で 15 スマートフォンを禁じられた中2生徒の自死 調査委員会は彼の絶望を想像したか 佐々木 央 60
ほん・本・Book:
『テキストブック社会教育論』 永井 宝 68
『図書館と居場所』未来の図書館研究所調査・研究レポート第8号 吉田倫子 70
column:図書館九条の会 福原義春さんの言葉 阿曾千代子 71
Crossword Puzzle; 495 48
図問研のページ:
会員異動/今月贈っていただいた資料/11月号訂正/編集後記 72
お知らせ:
日頃の実践や調査・研究を発表しよう! 参加しよう! 研究集会 図書館問題研究会第52回研究集会 52
イベントガイド:
東北集会 日にちが決まりました 07
非正規雇用職員セミナー「変わるか 会計年度任用職員と公契約条例」 57
特集にあたって
関西編集部 天谷真彦/江崎邦彦/小田原典子/阪本和子/柴田英明/島崎晶子/津越悦郎/苗村昌世
図書館法第三条に、図書館が収集し提供すべき資料として郷土資料と地方行政資料が真っ先に挙げられており、多くの図書館では地域資料のコーナーを設け、地域に関する資料を提供しています。しかし、コーナー利用者はルーツ探しや郷土史愛好家が殆どというのが現状のようにも感じられます。そこで、住民が地域について学ぶ機会を提供し、地域資料の利用を促進するために、郷土史に詳しい方を招いての講演会等の取組を多くの図書館が行ってきました。
近年では郷土史にかかわらず、地域の課題や生活など幅広い視点から学ぶ取組や、地域の住民や団体が図書館を舞台に主体的に学びを深めたり、さらに、図書館で学んだ市民が、地域へと活動の輪を広げていったりする事例もあります。図書館には、単に地域についての資料を提供するだけでなく、住民が地域を知ることにより地域に愛着をもち、地域と繋がり活動するきっかけをつくることが求められているのではないでしょうか。
みんなの図書館編集部:明石 浩/今井つかさ/片野裕嗣/川越峰子/高野 淳/西河内靖泰/微笑正凡/藤巻幸子/松本芳樹/村岡和彦/村上さつき
